子どもたちへの資産形成伝授
執筆者:小山英斗
今でこそ FP 活動をしている 50 代の私ですが、若い頃から FP をしてきたわけではなく、社会人になってからの人生のなかでは FP の活動期間は短い方といえます。
1980年代後半、日本がバブルに沸いた時期に NTT 株で儲けた友人がいた大学時代に、初めて投資というものに興味を持ったことを覚えています。
近くにそんな友人がいた影響もあり、社会人になってから、当時、大和証券で「ミリオン」という投資信託を定期購入し始めたのが私の投資デビューだったと記憶しています。ミリオンは日経平均に連動するように設計された投資信託です。
投資デビューして間もなくバブルがはじけて、その後日本は「失われた30年」と揶揄される時期に突入しました。それでもしばらくは定期購入し続けましたが、結局含み損が解消されることなく、結婚資金のために解約することにしました。どのくらいの損失だったかは覚えていませんが、買い続けていたことで平均購入コストが下がったこともあり、そこまで大きな損失ではなかったかと思います。それでも「しょうがないか」という気持ちがあったのは覚えています。
私が最初に投資したミリオンですが、ふと今でも運用は続いているのかと思い、大和証券で確認してみたところ、以下の投資信託がヒットしました。信託設定日が1987年8月22日となっているので、恐らく私が投資していたものかと思います。
投資信託は設定日の基準価格は10000円でスタートしますので、現在の基準価格はスタート時の価格は上回っているようです。アベノミクス後から基準価格が持ち直しているのがわかります。
この投資信託の設定来(38年間)のリターンは 32%。。。年利回りに換算するととてつもなく低いリターンですね。。。ただし、32%の数字は設定時に投資した金額に対するものです。この投資信託は「積立」を基本としています。ずーっと積み立てを継続していたら、現在の日経平均はバブル当時の最高値と同じ水準近辺となっていますので、利回りの数字はもっと良くなるでしょう。
いずれにせよ、私が社会人になって投資し始めた投資信託が今でも運用されているのは感慨深いものがあります。
最初の投資信託で損失を出した私は、その後も懲りもせず、個別株や海外投資、FX、個別の投資案件や暗号通貨など、いろいろなものに投資(投機?)してきました。
うまくいったものや失敗したもの、いろいろありました。
それでも、そのような経験を経て、50代となった今は落ち着いた投資ができるようになったかと思います。
相談者様からの資産運用相談に私自身の経験を活かすことができますが、まだ若い自分の子どもたちにも資産形成の考え方を伝えることが、なにより親として楽しみであることの1つです。伝えた後で、子どもたちがどう受け止め考え動くかは本人たち次第ですが、親としては自分と同じ失敗は踏ませたくないのが親心です。
未来が見えるね研究所 代表 小山英斗
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