ホロン(相似)の視点で人類を捉えるシリーズ 第2回目
執筆者:Pyon
ホロンの視点で人類を捉えるシリーズ。
第2回目は、人類の人口増大(増加)問題?について、ホロン的視点で捉えてみたいと思います。
※イラスト=ACサイトさんから(acworksさん制作)
ホロン的な見方で捉えると、これから人類は生みの苦しみ的な混乱期を経て、大人の世界へと成長することになります。
幼虫がさなぎになり、やがてはそのさなぎを破って成虫になり、世界を自由に羽ばたけるようになるみたいに、人類の一生は人間の一生と相似の関係にあるので、いま中学生くらいの思春期の最中を生きる人類は、これから宇宙における〝大人〟に成長するために様々な精神的葛藤期を向かえることになります。(それを乗り越えなければなりません)
具体的なイメージで言うと、一人の中学生が大人に成長しようとするときに起きるようなことが人類でも起こるということです。
一人の中学生が大人になろうとするとき、何が起こりますか?
外的な肉体的な成長・変化もあれば、内的な精神的成長もありますね。
自分が中学生だった時のことを思い出してみて下さい。
中学生の頃何が起きましたか?
※イラスト=ACサイトさんから(Katieさん制作)
外的(肉体的)な変化から振り返ってみましょう。
私は中学生の頃、急速に背が伸びて大人の身長(背丈)になりました。その後、高校生になってもまだ若干背丈は伸びたかもしれませんが、私の場合はほぼ中学時代に背丈は決まり〝大人のサイズ〟になりました。
これはどういうことを意味しているでしょうか?
人間の身体は永遠に背丈は伸びませんよね?
相似の関係からわかること(予想出来ること)は、人類も永遠に背丈が伸び続けるというようなことはないということです。
私が捉えている相似関係で見た人類の背丈とは、細胞の数=人間の総数です。
人間のカラダは、ある年齢に達すると(思春期を向かえて大人に向けた急速な変化が終わるころ)背丈はもう伸びなくなり、その思春期時代に達した背丈を維持する形で、その後は新陳代謝(古い細胞が死に、新しい細胞に取って代わられるの繰り返し)による細胞の総数の維持による生存が続いて行きます。
あら不思議、人類もまったく同じような形で細胞=人間が生まれ、年老いた人が死に、新しく生まれた人間に取って代わられる繰り返しでカラダ(人口)の大きさがいまや70億を超えるサイズ(人類というスケールのカラダの細胞数)まで育ちました。
さて人類はこれからこの地球上で永遠に人口を増やして行くのでしょうか?
人類はこれからも増え続け、地球上で100億人を超え、食糧問題をはじめとした様々な問題を抱えることになる!
そう警鐘を鳴らす人もいますが、そうはならないだろうなということが、ホロンの概念から導き出すことが出来ます。
そうなんです。
人間の数はこの地球上で永遠に増え続けることはなく、一人の人間のカラダと同じように、ある一定のサイズ、私の場合は身長171.2cmから伸びることなく、思春期にそのサイズに達して以降、若干縮むことはあっても伸びることなく新陳代謝(細胞の入れ替わり)で、その今の背丈を維持して何十年と生きて来たというわけです。
そう、その傾向は日本ではすでに見え始めていますね?
細胞死(自然死)の数よりも新たな細胞が生まれる数(新生児)の方が少ない…=人口減少現象です。
もう一つ、相似関係で捉える興味深い点は、文明が豊かになると出生数は少なくなるということです。
この地球上の生物は、人間(人類)はちょっとその枠から外れているようにも見えますが、人間以外の地球上の生物は、基本すべて食物連鎖(生態系)の仕組みの中に創られており、上位の生物になるほどその個体が生涯に産む子供(子孫)の数は少なくなっています。
逆に言うと、生存の危機が感じられている生物ほど、出生数が多くなっているという傾向が見られます。
これを人類に当てはめて捉えた時、文明の進歩は出生数の減少とつながっていくということです。
数学が得意な方がはじき出せば、一人の個体が一生涯に産む子供の数が2(二人)であれば、人口はまさに今の数を維持して行くようになる=新陳代謝の状態になるということです。
宇宙の偉大なる仕組みを感じませんか?
ホロンの概念=宇宙にはスケールを超えた相似の関係性(法則?ルール?仕組み?)が存在するということです。
頭がパンパンにならないように、今回はここまでにしておきましょう。
次回は、いま巷で話題となっている年金2000万円問題や一連の悲しい犯罪の連鎖について、ホロン的視点で捉えてみたいと思います。
※画像=ACサイトさんから(momokaphotoさん撮影)
未来が見えるね研究所 研究員 Pyon
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