ホロン(相似)の視点で人類を捉えるシリーズ 第4回目
執筆者:Pyon
ホロンの視点で人類を捉えるシリーズ。
第4回目、今回の記事は祈念号の位置づけとしたいと思います。
何故にかと言うと、
今週は前回の記事でも憂慮した、とても悲しい事件が起きてしまったことと、また逆にポジティブな話としては、人類が〝宇宙〟に対しての偉業を達成してから50周年を迎えた記念週でもあるからです。
ネガティブな話は一昨日起きてしまった京都アニメーション会社の日本版自爆テロとも位置づけられる一瞬にして34名もの死者を出してしまった1人の幸せでない人間=細胞による巻き添え死事件。そしてポジティブな話の方は、人類がテクノロジーの象徴として50年前に頑張った〝アポロ宇宙船による人類初の月面歩行〟から50周年のウィークということで。
そうなんですね~。私が生まれるほぼ一年前に、人類は初の月面歩行を達成したんですね。とても素晴らしい偉業だったと思います。
さて、話を戻しますと、
京都アニメーションの方達が巻き添えにされて死亡した事件はまた、1人の〝幸せでない人間=細胞〟によって起こされてしまいました。
私が、ホロンの概念から捉えて、人類がこれから向かえる(向かえざるを得ない)こととしてあげた、〝いま幸せでない細胞〟=一個人による巻き添え死がまた起こってしまいました。
見ず知らずの一細胞によって、まったく予想していなかった人生の終焉を強制的に奪われてしまった方々には、哀悼の念しかありません。
このような事件が起こってしまう原因は、前回の記事でお話しした通り、〝幸せな未来〟を見せてあげられていない今の社会に問題があります。
しかしここでただ単に〝今の社会が悪いからだ!〟などと、社会のせいにしていても何の解決にもならないので、私はその解決策の一つを明示したいと思います。
〝いま幸せでない人〟を〝幸せな気持ちにし〟他人を巻き込んで死に至ろうとなどという哀しい考えに至らない様にする為にはどうしたらいいのでしょうか?
現代の日本でこのテーマを仮に朝まで生テレビ的な議論をするとしたら、そこに呼ばれるのは、精神科医や心理カウンセラー、大学教授や経済学者、その他いまの時代のオピニオンリーダー的な立場になっているコメンテーター達が自論を展開するシーンがイメージされますが、私はまったく違う視点をここで提起します。
〝いま幸せでない人〟を救うために必要なアプローチそれは、
その人=細胞に、〝宇宙を感じさせる(感じてもらう)〟ようにすることにあります。
何故私はそう言い切れるのでしょうか?
そこにまさしく、アポロ宇宙船の偉業が絡んで来るのです。
実際に月に人類を送り込んだのは当時のアメリカのテクノロジーですが、実はアポロ計画が人類にもたらしてくれた〝偉業〟は、テレビで取り上げられている外的な面だけではなく、〝内的な面〟においても、人類にとてつもないパラダイムシフトをもたらしてくれた偉業だったのです。
それは何なのかと言うと、そのアポロ計画によって人類は人類史上初めて、我々が唯一存在出来、〝ここでしか生きて行けない場所〟我々の世界が存在している唯一の母なる大地=地球 の全体像を初めて外側から〝見る〟ということを経験することとなり、それを実体験したアポロ宇宙飛行士の多くが地球に帰還後、それまで彼らの人生の中心だった理系の頭から、精神的な活動に向かう人たちが多く現れたのです。
このアポロ宇宙飛行士たちの〝宇宙体験〟から受けた経験から内面的な変化を遂げた宇宙飛行士の多くの事例は、気鋭のジャーナリスト立花隆氏の〝宇宙からの帰還〟
参考 ① https://bookmeter.com/books/568466
参考 ② http://nawa-fumihito.com/browse365161216.html
に沢山の事例として紹介されています。
そうなんです。
人は宇宙を感じる時、その余りにも広くて広大で深淵で終わりの無い時空に、この世界の畏敬の念を無意識的にでも感じ取り、〝意識〟に変革をもたらす様なのです。
それでは何故、宇宙体験が人の意識に何らかの影響を及ぼすのでしょうか?
実はそこにこそ、人類の精神を成長させる=この宇宙における大人の精神への成長を遂げさせる〝鍵 〟が秘められているのです。
私はよく空を見上げます。
一見する限りでは、何でもないただの普通の何処にでも居るような周りから見たら今やもうオジサンの私が〝空を見上げ〟ても、周りの人からは何も不思議な光景ではないし、そこでまさか何かに〝気づく〟こともないと思います。
しかし、私が〝空を見上げる〟時、私は多くの現代人とは違って、私はその時、その見上げている空の先に〝宇宙〟を見ているんです。
宇宙を見ているのはただ宇宙を見ているのではなく、その時私はアポロ飛行士たちが実体験で〝感じた〟宇宙感を、私もイメージしているということなんですね。
宇宙を〝感じる〟時、人類(の意識)に何が起こるのでしょうか?
それは〝宇宙からの帰還〟で立花隆氏から取材を受けた宇宙飛行士の〝声〟に表現されています。
『 宇宙から地球を見ると、そこには国境の線など引かれていないことが見て取れる。どこにも国境などないのに、我々人類は自分たちで勝手にここからは自分の領土という様に国境を引き、そこに出入りすることを監視し合い、時に戦争を起こしている。
どこにも国境など引かれていないし、地球からそこのエリアで取れる産物はあなたの物にしていいなど言われていないにも関わらず、その地域で取れる産物を奪い合っている。
宇宙から地球を見ると、ここにしか自分たちが生きて行ける場所がないことがわかる。
自分たちの生を育んでくれているかけがえのない母なる唯一の地球。
そんな地球で生かされている我々が、何故どんな権利をもって自分たちの領土を主張し、殺し合いをしているというのだろうか
この世界を変えなければならないと思う。
そのことを伝えなければならないという強い衝動に駆られる…』
人が宇宙に目覚めた時、その人の頭脳は平面的な二次元の世界の頭から、空を見上げるとそこに広がる無限の宇宙を〝意識〟出来る頭のスペースが顕現するんです。
多くの人類の意識はまだこの〝宇宙意識〟に目覚めていないので、二次元的な頭でしか物事を捉えられず、二次元=平面の象徴である〝土地=領土〟に拘り、その領土から産出される物資の奪い合いで戦争を起こしてしまっている…
アポロ飛行士が言うように、地球には国境など引かれていないにもかかわらずに…
人類の精神的成長は、今を生きる細胞たちが如何に宇宙に目覚めて行くか(行けるのか)にかかっています。
人類のテクノロジー(カラダ)が急速に発展する前夜の現代において、そのテクノロジーをコントロールする〝精神力〟がバランス良く大人の意識へと成長して行けないと、以前お話しした《精神的な葛藤》を乗り超えられずに自殺してしまう中学生の様な状況になり、人類は自己破滅をしてしまうでしょう。
その象徴は、第三次世界大戦の勃発や環境破壊などに現れるでしょう。
私は人類を大人の世界《時代》へと成長を遂げさせたいと思っています。
だって《大人の世界》を知ることなく、子供のままこの世界を終了=ゲームオーバーとするのは〝残念〟だからです。
人類の意識を大人へと成長させましょう。
それが単純に周りより先に宇宙に目覚めた細胞がやるべきこと=まだ略奪や紛争で殺し合っている恐い悪夢を見てうなされ眠っている隣の細胞に〝夜は明けたよ。この世界は本当は怖くないんだよ、君は怖い悪夢を見ていただけなんだよ〟と、そろそろ〝起きる時間〟が到来したことを、となりの隣人=細胞に耳元で囁き、時には肩を揺さぶり目覚めさせてあげることをしなければということで、
それをやっていかなければならない訳です。
今回はここまでにして、次回は、では、我々人類に待ち構えている〝大人の世界〟とはどんな世界なのか
その一端をお話ししたいと思います。
未来が見えるね研究所 研究員 Pyon
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