S&P500構成比率トップ10への個別株投資

執筆者:小山英斗

そろそろ年末も意識し始めるこの時期、いよいよ新NISAが来年から始まりますね。

長期における資産形成とってしっかりと活用したい制度ですが、皆さんは新NISAでの投資先についての検討は進んでいますでしょうか?

つみたて投資枠と成長投資枠で合計1800万円もの非課税となる投資枠があります。そのうち成長投資枠で投資できる限度額は1200万円です。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)といった過去に高いリターン実績のある投資信託での投資を考えている人も少なくないかと思います。指数に連動するインデックス型投資信託であれば1800万円の枠すべてを使って投資することも可能ですね。

S&P500指数は市場規模、流動性、業種等を勘案して選ばれたニューヨーク証券取引所やNASDAQに上場および登録されている約500銘柄を時価総額で加重平均し指数化したものです。米国株式市場全体に対し約80%の時価総額比率を占めていて、米国市場全体の動きを概ね反映しているといえます。

でも、なかには新NISAで個別株に投資することを考えている人もいるかもしれません。1800万円のうち1200万円までの投資枠となりますが、成長投資枠を使えば新NISAで個別株投資も可能です。

ここで、S&P500とS&P500に採用されているトップ10 の銘柄を指数化した過去10年のトータルリターンを比較してみます。

上記表の一番右の数字が、直近10年の年率換算したものになります。S&P500の 11.18% もすごいですが、S&P500の採用銘柄の上位10銘柄を指数化した数字は 16.30% とS&P500全体のそれを上回っています。

500銘柄近くのポートフォリオを自前で組むのは不可能に近くても、10銘柄程度なら自前でも組めそうな気がするのは私だけでしょうか?

ちなみに、2023/10末時点のS&P500構成比率トップ10は以下の通りです。

過去の実績が将来のリターンを約束するものではないですが、S&P500構成比率トップ10を投資対象に成長投資枠を使った個別株投資の検討をしてみるのもよいかもしれません。


未来が見えるね研究所 代表 小山英斗

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