ビットコイン4度目の半減期終了&金最高値更新
執筆者:小山英斗
ビットコインが4月20日午前9時10分頃に、実行ブロック840,000に到達し、4度目の半減期イベントを完了しました。
BTCのインフレ率を低下させる今回の半減期イベント完了により、マイニング報酬はこれまでの 6.25 BTCから 3.125 BTCに減りました。
ビットコイン価格が需給バランスで決定するなら、ビットコインの供給が減るこのイベントは価格上昇要因ですが、4月21日 21:00(日本時間) 時点でのビットコイン価格は約6万5000ドル(約1000万円)で取引がされており、3月14日につけた最高値約7万3000ドルからは約11%下落した位置にいます。現物ETFの誕生や半減期イベントを先取りする形で高値更新をしていたものが、直近ではイベントの迎た事実売りやETFからの資金純流出、中東情勢の緊張などが価格を抑えているとも言われています。
高値からの11%の下落はかなり大きい下落に映るかもしれませんが、暗号資産では通常の値動きの範囲と言え、調整局面が続いている程度と筆者は感じています。
また、暗号資産とよく比較される金価格については最高値を更新し続けています。田中貴金属工業株式会社での週末4月20日の店頭価格は 1万3157円/1g と 3月19日につけた高値1万3099円を更新しました。
米国ではインフレ圧力が根強く、米利下げ期待が後退しています。金利の付かない金は、米金利が高止まりすることは金にとって逆風なはずですが、中東情勢の緊張や、各国中央銀行の約7割が世界的なインフレの潮流から資産を保護する方法として『金の配分を増やす』と答えていること、中国での個人による金買いブームなどによって需要が増大していそうです。
このような状況のなかでも、日々の上げ下げには動じずに長期保有できる人が資産を増やしているのを筆者は多く見てきています。あなたはいかがでしょうか?
未来が見えるね研究所 代表 小山英斗
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