AI時代に考える〝世界情勢〟
執筆者:Pyon
前回は、わたくしの年頭の記事として、壮大な人類の未来について語らせて頂きました。今回もその流れに沿って、少し具体的にさらに個別的に、私が頭の中で描いているイメージを書き記していきたいと思います。
+、一風変わった視点も∑(´Д`)ハッ!!
昨夜、〝NHKスペシャル〟で
『アメリカVS.中国 “未来の覇権”争いが始まった』
という番組が報道されました。
そこで語られていたことは、これから世界は今までそして今もまだ世界を牛耳っているアメリカと、急速にハイテク技術を伸ばしてアメリカに追いつき追い越そうとしている中国に対して、アメリカが脅威を感じて早急に策を講じて行かなければならない焦りを感じている旨の取材がなされていました。
そうですね、今までの世界は、世界の50%を超えるという基軸通貨のドルに支配され、世界の経済はドルによって左右される時代が続いています。
現代のジャイアンとして君臨してきたアメリカは、世界に先駆け、最先端の技術をこの世界に放ち、まさに世界を席巻してきました。
アメリカが先導してきたことの代表例としてインターネットの普及その他が挙げられていましたが、アメリカはいま現在は確かにインターネット技術でも、AIなどの先端技術やそれを応用して初めて成り立つ「自動運転」のジャンルでも今のところ世界の先端を行っています。
しかしそれらの技術が、学生時代にアメリカに渡ってシリコンバレーのIT企業などで技術を学んで中国に帰国する「海亀」と呼ばれる中国人の若者たち(それらの若者の人数は既に200万人を超えると報道)によって一気にアメリカとの技術格差が縮められ、さらにはアメリカの技術を超えるレベル=世界の最先端技術にたどり着こうとしている大国・中国への危機感をアメリカは抱いているということでした。
番組で取材されていた米政治リスク調査会社ユーラシア・グループのイアン・ブレマー社長は、同氏がかねてから発言して来た、今後米中に『テクノロジーの冷戦』が起こり、世界はアメリカの同盟国と中国が進める一帯一路経済圏構想に迎合する国々とに分断されるというような話も興味をそそります。
参考)ユーラシア・グループ発信 日経(2019.1.8)記事https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39739410Y9A100C1FF8000/
アメリカは確かに世界にドルという基軸通貨を拡張し、世界の原油をドル取引で左右し、世界の経済取り引きをアメリカの銀行で掌握してきました。しかしその築き上げてきた覇権も、新しいテクノロジーの発展で砂の城となりかねないということです。
アメリカの覇権を崩す要素は、、、
基軸通貨ドルを揺るがす技術として銀行を介さないで安全にお金のやり取りが出来る技術 としてのブロックチェーン技術(番組ではアリババが開発した送金システムのことを紹介)、そしてAI技術を駆使してグーグルやウーバーといったアメリカに拠点を置く名だたるITメーカーが10年かけて築き上げて来た自動運転技術レベルにわずか1年で肩を並べた中国ハイテク企業の例等を取り上げ、いかにアメリカが中国の技術的発展に危機感を感じているかが語られました。
そんな中、アメリカの同盟国(敗戦国)日本はどうアメリカと中国と向き合い、付き合っていくのか、難しい政治局面を迫られると述べられていましたが、本当に世界はテクノロジーの発展に伴い勢力図も変わって行くことが同時に予見されます。
そんな時代に人類は突入するのです。
これからの世界をどうデザインして行くのか?そして自国の問題をどう解決して行くか?
これからは今までの次元とは違うレベルの政治判断が求められてきます。政治家の先生方がどこまで迫り来るハイパー変化時代に適切な判断をして行けるのか,,,ここにもAIの進出は必然ですね。
AI政治家が本当に中立に公平に”数字的な客観的なデータに基づき”最善の解決策を導き出すとき、利権や応援者の顔色を窺いあるいは大国の影響下で難しい判断を迫られるシーンにおいて〝進んだ先進的な政治家であれば〟自分の判断よりも優れたAIの判断を取り入れるといった〝英断〟が出来るかと思います。
しかしその様なことが起こる時、政治家自身の仕事内容や仕方も一変し、政治家が存在する意味の真の理由にも新たな考察が求められることになります。
AIの取り込みが進んでいるアメリカでは、弁護士の世界で既にそれは起こっていますね(能力の査定をAIがやっている)。
AIの本当の意味での活用はもう遠い未来ではなく、いまの最先端のAI研究者が口にしたくても批判を恐れて言えない部分もあるようですが(発言に影響力がある人は慎重になりますからね)、実際のAIの最先端にいる研究者の中には、今のペースを考えると5年から10年内にはAIは今の人類のデータベースを把握し、人類がまだ見ぬ領域に到達するという研究者もいるくらい、本当にスピードは加速して行く模様です。
ちょっと話がAIの話し中心になりましたが、話を戻してアメリカと中国の2強が台頭してくるという話について、、
実はあの〝ノストラダムスの大予言〟(シリーズ)を上梓した五島勉さんの〝解釈〟の中にアメリカと中国の2強の時代が来るというくだりがあった(確か)ことを思い出し…
五島勉さん、いい線行っていたんだけど時期までは当てることはできなかったな~さすがにと思いながらも、でも五島勉さんが解釈してきたことは後々に遅れて当たって来てるな感も感じてちょっと思い出したので取り上げてみました。
しかしその五島勉さんがそう考えることになって行ったベースにあったのは聖書のヨハネの黙示録かと思うので、これから人類に起こることを予見するものとしてあらためて〝聖書〟の記述に注目をしてみたいと思います。
AI時代と聖書の関係…
次回の記事へと続きます。
未来が見えるね研究所 研究員 Pyon
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