リスクオフモードになりつつあるマーケット

執筆者:小山英斗

昨日の米国株式市場はNYダウ(▼1.69%)、S&P500(▼1.71%)、NASDAQ総合(▼2.20%)の各指数とも急落した形となりました。

アメリカ経済の先行指標の1つであるミシガン大学消費信頼感指数が先月から大幅に悪化したことや、サービス業PMIや中古住宅販売件数といった数字も予想を下回る低下を見せたことが、アメリカ経済の先行きを不安視させたようです。

トランプ政権による関税なども含めた新たな政策に対する不透明感もマーケットには不安要素となっているようです。

VIX指数も一時19.03まで上昇しました。VIX指数は今後30日間のS&P 500の予想変動範囲を表わす指数で、別名「恐怖指数」とも呼ばれています。この指数が高まるほど、市場参加者はマーケットに対する先行き懸念からリスクオフ(安全資産への退避)モードになる傾向があります。指数の目安としては、10〜20が平常、20を超えると不安定、30を超えると危険とされています。VIX指数はコロナショック時には85.47まで上昇したこともあります。

仮想通貨(暗号資産)マーケットでは、海外の大手取引所の1つであるBybitで14億ドル相当(約2100億円)のETH(イーサリアム)が流出する史上最大規模のハッキング被害があったとの報道もあります。これにより仮想通貨マーケットでも急落がありました。


また、為替市場でも、ドル円が一時148円台まで下落しました。週末終値では149円台で取引を終えたようですが、この1ヶ月でドル円は約4.6%の円高となっています。

マーケットの下落や円高傾向により円建ての資産評価額が目減りしている人も多いのではないでしょうか?

新NISAが始まって今年は2年目となります。新NISAを機に投資を始めた人にとっては、去年までとはうってかわって不安定な動きを見せるマーケットに不安を感じているかもしれません。

資産形成を目指している人にとっては、2年、3年といった短いスパンではなく、20年、30年、もしくはそれ以上の長いスパンで投資を継続する(=マーケットに残り続ける)ことが大切です。「不安」といった心理は投資を継続するうえでの阻害要因の1つです。

不安を取り除くためには、以下の2つを実行するようにしましょう。

・マーケットを動かす要因にはどのようなものがあるか理解する。

・自分のリスク許容度を把握し適切な範囲で投資するようにする。

箇条書きにするとシンプルですが、実際に実行するにはそれなりの勉強が必要です。勉強もせずに投資をしている限り不安はつきまとうことは覚えておいてください。


未来が見えるね研究所 代表 小山英斗

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