この急落で冷静でいられない人はリスクの取り過ぎか、仮想通貨はやらない方がいい

執筆者:小山英斗

ビットコイン始め、暗号資産市場全体がここ数日急落しています。

以下のヒートマップを見てもほぼ赤一色です。

ビットコインは 3/13 に日本円での高値約1080万円をつけてから、その後3日間で約100万円の下落となりました。およそ 10 %の急落です。

またドルベースでは、約12%の下落となっています。

ドルベースより円ベースの方が下落が小さいのは、ここ数日の円安が円ベースの下落を一部相殺した結果となっています。

今回の下落のきっかけの1つに、米国PPI(生産者物価指数)の2月の結果が予想上回る大幅上昇となったことがインフレ持続の新たな兆候となり、米FRBによる利下げが遠のく見通しとなったことがあげられています。

また、ビットコイン価格上昇の要因でもあったビットコインETFへの1日の純流入額が3月14日は1億3200万ドルにとどまり、過去8営業日で最低の水準を記録し、前日から80%の大幅な減少となったようで、ETFの流入減少はBTC価格の変動と相関しているともみられています。

下落の要因は他にもあるかもしれませんが、いずれにせよ今回の急落は上昇相場の中での調整にすぎないという楽観的な見方が多いようです。

前回のブログでも書きましたが、暗号資産では 20% 程度の変動は通常の値動きの範囲と言っても過言ではありません。

急落と言えるかもしれませんが、筆者のなかでは「暴落」とは言うほどの下落ではまだありません。

ビットコインを保有している人が、この程度の下落に対して冷静でいられないとするなら、それはリスクを取り過ぎている(下落を許容できる以上の投資額を突っ込んでいる)と言えます。あるいは、この程度の値動きそのものに動揺しているとしたら、そもそも仮想通貨には手を出さない方がいいかと思います。


未来が見えるね研究所 代表 小山英斗

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