エコキュートで節約はできたのか?
執筆者:小山英斗
2018年2月に我が家にエコキュートを導入してから早1年以上が経ちました。エコキュートを導入した当時のブログ記事は以下のリンクから参照できます。エコキュート導入時にオール電化とした我が家の経緯などはこちらを読んでいただければと思います。
さて、当時の試算では我が家の場合、月約8千円強の光熱費削減が期待されていました。導入してからすでに1年以上経過し、もうすぐ2年近くになろうかとしています。春夏秋冬を通してきたので導入以前との比較もできる時になってきました。そこで、エコキュート導入前と後の光熱費をここで比較してみようと思います。
ちなみに、以下のグラフは2018年のエコキュート導入時から現在までの我が家の電力使用量です。
我が家は冬にコタツや電気ストーブ、電気カーペットを多く使うので、冬場は夏の倍以上の電力を使用していることがわかります。また夏にはシャワーだけで済ましてしまうことが多いお風呂も、冬は湯舟をはって家族が長湯することが多いことも電力を多く使う原因です。エコキュートは基本的にタンクにお湯を貯めるのを電気料金の単価が安い夜間に行います。グラフをみると冬場、夜間に長時間稼働しているのがわかります。
2018年と2019年を全体で比較すると電力使用量は増加しています。これは今年我が家に新たにクーラーを1台導入したことによるものと思います。これはエコキュート導入時の光熱費削減の試算時は無かったものなので、この分の電力使用量はいくぶん削減結果に影響はあるかと思います。
では、導入前と後での1年の光熱費平均(月当たり)の発表です。
全体(電気+ガス+水道)
導入前:約33500円
導入後:約25800円
差 :▲7700円
内訳 電力 ガス 水道
導入前:約13000円 約11100円 約9000円
導入後:約18400円 0円 約7000円
差 :+5400円 ▲11100円 ▲2000円
エコキュートでオール電化にしている分、当然のように電気代は上がっています。しかしガス代が無くなったので、電気代+ガス代では導入後は▲5700円となっています。光熱費削減試算では約8000円を期待していましたが、そこまでの削減はできていません。ただし、これはその後の新たな電化製品の購入等もあり「試算通りではなかった」とは単純には言えないかもしれません。さらに今回の結果で目を引くのは水道代が▲2000円となったことです。これは2世帯別々に湯沸かし器を使用してお湯を使用していたものを、エコキュートからの給湯に一本化した効果かと思います。この部分は我が家の場合の特殊なケースでもあり、一般のご家庭にはあまり参考にならないかもしれません。
今回の結果でわかったことは、エコキュートでオール電化にすることは光熱費削減には確かに効果があるということです。しかし、エコキュートにはそれなりの導入費用がかかるため、導入費をどのくらいの年月で回収できるかは、やはり各家庭の状況を業者にみてもらい試算することが必要です。
我が家の場合は水道代の削減も含め、当初の目標に近い光熱費削減となったようです。
未来が見えるね研究所 代表 小山英斗
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