あなたの家のバランスシートを年に1回は見直した方がいい理由
執筆者:小山英斗
今年も間もなく年末を迎えようとしてしています。
今年はコロナ禍で世界中で私たちの生活が大きく影響を受けた年でした。
コロナ禍一色だったような年ですが、政治の世界では菅総理やバイデン大統領が誕生したり、経済ではさまざまな数字が大きく変動しながらも、株式市場では各国の政府・中央銀行による大規模な金融緩和や支援策により市場最高値を更新する国が多い年でした。
(日本はまだ1989年のバブル最高値を超えられていませんが)
来年以降も大量に刷られた(刷られ続けている)貨幣(法定通貨)により、現金の価値は下がり、株式や金(Gold)、仮想通貨などの価値が相対的にあがっていくかと思います。
銀行の普通預金に預けているお金は、リスクのない安全な資産と思っている人も多いかと思います。しかし、今日1万円で買えていたものが、将来2万円を出さないと買えないとしたら、それは普通預金に預けてるお金の価値が半分になったことを意味します。
例えば株式の価値を見るときに、それが円という物差しでみたときに「昨日より10円値上がりした/値下がりした」と表現され価値の変動が分かりやすくなっています。しかし、円の現金そのものはそれ自体が物差しなため、価値の変動が分かりにくいことがリスクが無いように見えてしまう要因のひとつかもしれません。
皆さんがスーパーで「最近野菜が高くなったなぁ」と思ったら、それは現金の価値がその野菜に対して下がっているのです。
資産を持つことは、単に投資で資産を増やすことだけが目的ではありません。これまで得た様々な収入を「将来、別の物やサービスを交換できる価値」に置き換えて保存しておくためでもあります。
ですので、たとえ野菜が高騰しても、野菜と同じかそれ以上に価値が値上がりする現金以外の資産に収入を保存しておけば将来にも同じ量の野菜を手に入れることができます。
年末には家庭の資産を見直すにはよい時期です。
以下のサイトで資産の棚卸についての私の記事が掲載されていますので、こちらも参考にされてみてください。
ファイナンシャルフィールドサイト
未来が見えるね研究所 代表 小山英斗
0コメント